「自分の子供と比較して周囲の子供がどんどん成長している…」という事について相談を受けましたが、子供の成長や子供の悩みは周囲の大人によって影響します。
私の体験談です🙇🏻♂️
愛知県での小学生時代、バトンよりサッカーや野球が大好きでバトンは週1日〜2日のみ姉に連れられて嫌々習っていました。男子バトントワラーがほとんどいなかった時代ですので、バトンをしていて「オカマ」とイジメに何度もあいましたが、親にも周囲の大人にも相談出来ず影で泣きながら時だけが流れていきました😢
そんな流れを断ち切ったのが、小5での稲垣正司氏との出会いです。当時、彼は広島在住で世界ジュニアチャンピオン🥇。私は東海地区からギリギリ全日本に行けるレベル…。誕生日が3日違うだけなのに、彼は別世界のような存在でした(大げさ?😅)
そんな中、過去まだ男子が一人もいなかったPL学園男子バトン部を2人で設立して一緒に入学する話となりました。「PL学園へ入学すればこの苦しみから逃れるし、世界チャンピオンと一緒に練習すれば上手くなる💪」と私は考え、2人で男子バトン部を設立し彼を追う日々が6年間始まりました。
しかし、現実、私の想像と違いました。それは『周囲の大人』です。学校でも、寮でも、レッスン場所でも「彼はあんなに努力しているのに、何でミス君は出来ないの?」「彼はすごく頭も良くご両親も立派だからね…」という言葉を何度聞いたことか。もちろん、すべてがそのような大人ではなかったですよ。ただ、辛い小学生時代からようやく解放されたのに、理想と現実は違うと12歳でいろいろ感じました。
でも、当時を振り返ると稲垣氏など仲間がいたから乗り越えられましたね。後輩には先生(せんじょう)氏が入学。その後には、佐々木氏や野口氏といった今ではバトン界で活躍する指導者が次々に入学。その仲間がいなければ、中学生時代の私は別の道を歩んでいたと思います。
大学進学で大阪に残らなかった苦渋の決断も、想像がつくはずです…
人間という生き物は、どうしても周囲と比べます。ご近所と比べます。バトンの仲間と比べます。SNSの世の中になってもフォロワーが何人とか、いいね!が何人とか、友達が誰だとか…。
もちろん、成長するには目標やライバルの存在は必要ですが、一緒に活動しているバトン仲間や学校の友達など、身近な子供と比較すると言葉にしなくともマイナスのメッセージを伝えてしまう可能性があります。隣の芝生は青く見えるものなんです。これは、受験でも、他の習い事でも、部活でも同じですよ。
私も過去の自分の反省から学ぶことが多々あり、生徒たちへの対応や保護者への対応は、臨機応変、人によって変えるメッセージ方法を常々考えております💪
人は、一人ひとりが主人公です。
親が自信なければ子供に影響します。結果ではなく、過程を認めてあげて下さい。子供の「いいところ」をたくさん見つけて、褒めてあげて下さい。この世の中は、人として心を成長する場所と捉え、生きているこそ素晴らしい価値だと伝えてください。
自戒を込めて🙏
全世界のバトントワラーが一日も早くレッスンが出来ますように。
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